京都おすすめ散歩道

定番から穴場まで京都のお散歩コースを地元民の視点からご紹介

六角堂 ~しだれ桜が満開の都会のオアシス

「まるたけえびすにおしおいけ あねさんろっかくたこにしき~」でお馴染みの京の通り名の数え歌に登場する「六角通」に面しているのが「六角堂」。京都一の繁華街でありオフィス街でもある都会の真ん中にあるこじんまりした寺院ですが、小さいながら見どころ満載、そしてちょうど境内のしだれ桜が見ごろを迎えているということで訪ねてみました。

 

 

 

六角堂の場所

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六角堂への行き方

電車で   ・京都市営地下鉄烏丸御池」駅出口から徒歩3分

      ・阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分

      ・阪急河原町駅から約5分

 

徒歩で   ・京都文化博物館から4分

      ・錦市場高倉通側)から6分

      ・四条河原町から15分

 

タクシーで ・京都駅から約10分

      ・京阪三条駅から約10分

 

阪急烏丸駅から六角堂への行き方は以下で詳しくご紹介しています。

www.yomurashamrock.me

 

今回のスタートは六角堂の山門です。

この日は午前中からの雨がようやく小やみになり、門前の石畳も境内の木々もしっとりと雨に濡れ、それもまた風情がありました。花粉症の私も雨が上がったばかりなので、しばらくは安心して散策できました。

 

六角堂とは

六角堂は起源が定かではありません。寺伝によると、587年(用明天皇2年)に聖徳太子厩戸皇子)が創建したとも言われていますが、発掘調査によると飛鳥時代の遺構は見つからず、10世紀後半頃に創建したと推定されるそうです。としても平安時代ということになりますから、京都でも屈指の古い寺院ということになります。

 

ちなみに、六角堂の名称は本堂の形が六角形であることに由来しています。下から見上げるとちょっとわかりにくいですね💦

 

隣接するビルのエレベーターで最上階まで上がって上から六角堂を見ると、六角形なのが何となくわかります。(写真は2年ほど前に撮影したものです)

 

縁結びの六角柳

境内を入ってすぐ出迎えてくれるのが、大きな柳の木です。青々と茂った枝が地面すれすれまで伸びる姿から「地ずり柳」とも呼ばれます。

平安時代初期、妃になる女性を探していた嵯峨天皇の夢枕に六角堂の如意輪観音が現れ、「六角堂の柳の下を見てみなさい」とのお告げを受けたため、人を遣わしてみると、柳の下には一人の美しい女性が立っており、天皇はただちに妃として迎えました。この話から「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」という噂が広がり、「縁結びの柳」と呼ばれるようになりました。本堂前の柳二本を一緒に、おみくじで結んでおくと縁結びのご利益があると言われています。

 

へそ石

六角柳の右隣、敷石の中央に、中央にまるい穴があいた六角形の石があります。門前の六角通りにあったものを、明治時代初期に門内へ移したもので、六角堂が京都の中心とされたことから、体の中心であるへそになぞらえて「へそ石」と呼ばれています。桓武天皇が都を平安京へ遷す際、六角堂の本堂が通りにかかっていて、都の造営が出来ず困っていました。そこで桓武天皇が本尊の観音様に祈ったところ、六角堂が一夜のうちに自ら約15メートルほど北の現在地へ移動したそうです。もとの位置には六角堂の礎石だけが一つ残ったという伝説から、「本堂古跡の石」ともいいます。

 

一言願い地蔵

へそ石からさらに右の奥へと進むと、少し首を傾けた姿をされた「一言願い地蔵」が。お参りに来られた人の願いを叶えてあげようかどうしようか考えておられるそうです。願いを聞き届けていただけるかは信心次第なので、欲張らず一つだけ願い事をするように、と書かれています。私も今一番気になっている願い事をよ~くお願いしておきました。

 

親鸞と六角堂

鎌倉時代の初め、比叡山で修行をしていた親鸞は、建仁元年(1201)29歳の時、六角堂に100日参籠するという誓いを立てました。聖徳太子を深く尊敬していた親鸞は、京都における太子ゆかりの寺院として、六角堂に思いを寄せたのです。
参籠は、夜になると比叡山を下りて六角堂に籠もり、朝には山に戻る繰り返しだったといいます。そして九十五日目の暁に如意輪観音からお告げを受け、浄土宗を広めていた法然上人へ弟子入りをし、浄土真宗を開くきっかけとなりました。

親鸞の像の横あたりに咲いたしだれ桜。雨に濡れて、淡いピンク色と青い葉の色もいっそう冴え冴えと美しく見えます。

 

親鸞の像は石段を上った上にあり、六角堂の中では比較的高い位置です。こちらから本堂を眺めると、満開のしだれ桜と本堂、そして烏丸通に面したオフィスのビル群という不思議なコラボレーションが見られます。

 

十六羅漢と合掌地蔵

羅漢とは、仏の教えを護り伝えることのできる優れた僧侶に与えられた名前です。十六というのは、方位の四方八方を倍にした数で、あらゆる場所に羅漢がいることを意味しています。
六角堂の十六羅漢は、2007年~2008年に池坊専永住職によって安置されたもので、「和顔(わげん)愛語(あいご)」を実践し、いつもにこにこしています。いつも優しい顔つきで、穏やかに話をするように心がけてさえいれば、必ず良い報いがあるという教えだそうです。見ているとこちらも自然と笑顔になれます。

また、羅漢の周りにはひねくれて仏教を理解しない邪鬼がいるとされていますが、六角堂の邪鬼は改心し羅漢を守りながら修行に励んでいると言われています。

十六羅漢の向かって左横には願いを手のひらにやさしく包み込んで祈る「合掌地蔵」があります。

 

太子堂(開山堂)と聖徳太子沐浴の古跡

境内北東の池の隅に浮かんでいる建物は太子堂と呼ばれ、六角堂を創建した聖徳太子を祀っています。内部には、太子が合掌して「南無仏」と唱える二歳像、父である用明天皇の病気平癒を祈る十六歳像、仏教の受容をめぐって物部守屋と戦った姿を表す騎馬像を安置しています。

淡路島に漂着した如意輪観音像を念持仏としていた聖徳太子は、四天王寺建立の材木を求め、京都盆地を訪れました。太子が池で身を清めるにあたり、念持仏を木に掛けたところ動かなくなり、この地にとどまって人々を救いたいと太子に告げたため、六角形の御堂を建てて安置したといわれます。

 

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太子堂の脇の池の中にある、石でできた井筒は、聖徳太子沐浴の古跡と伝えられる場所です。この池のほとりに、小野妹子を始祖とする僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになりました。代々六角堂の住職を務める池坊は、仏前に花を供える中でさまざまな工夫を加え、室町時代の「いけばな」成立に至ります。東福寺の禅僧の日記『碧山日録』には、寛正3年(1462)に池坊専慶が花を挿し、京都の人々の間で評判になったことが記されています。

六角堂の隣には華道・池坊流の本部である池坊会館があり、華道展や花供養など華道関係のイベントが年中行われています。

 

 

お地蔵さん

しだれ桜と、赤いよだれかけのお地蔵さん群が何とも圧巻のこちらは「地蔵山」と呼ばれています。

 

地蔵山の端の方にある「わらべ地蔵」は小さな子どもを護ってくださるとか。

 

池坊会館入口付近にあるのは、京都御所を守るために北を向いている「北向地蔵」

 

 

六角堂がこんなに桜がきれいだとは知りませんでした。特に雨あがりは格別の美しさでため息が出そうです。

こんなに見どころの多い六角堂ですが、拝観料が無料です!

最近はコロナ禍の人の移動制限も解除され、外国人観光客もたくさん来られていますし、お昼休みのサラリーマンや近隣の予備校生の休憩に、近所の方のお散歩にと、多くの方が様々な楽しみ方をされています。いけばなの聖地、また西国三十三ヶ所の第18番霊場にも名を連ねていることからも、京の中心として、都会のオアシスとして、人々の心を癒してくれるおすすめスポットです。

近くには京の台所「錦市場」や「錦天満宮」「蛸薬師」「誓願寺」など個性的な寺社仏閣もたくさんありますので、ぜひお土産を買うだけではない楽しみを見つけてみてください。

 

近隣のスポットを以下でもご紹介しています。

 

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