京都おすすめ散歩道

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秋の嵯峨嵐山 おすすめ紅葉スポット ①天龍寺 

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京都でも有数の観光地、嵯峨嵐山。緊急事態宣言も解除され、観光客も戻ってきました。

11月に入り渡月橋周辺の木々や嵐山も色鮮やかに色づき始めました。JR、阪急、京福の各駅からの交通アクセスも便利で、有名な神社仏閣などの絶景スポットも多数集まっています。そんな嵯峨嵐山でも特におすすめの紅葉スポットを数回にわたりご紹介します。

今回は京福電気鉄道「嵐山駅」からすぐの世界遺産 天龍寺の紅葉をご紹介します。

 

 

天龍寺の場所

goo.gl

 

天龍寺の行き方

電車で

 ・京福電気鉄道嵐山線 

   「嵐山」駅下車

 ・JR嵯峨野線 

   「嵯峨嵐山」駅下車徒歩13分

 ・阪急電車 

   「嵐山」駅下車徒歩15分

 

バスで

 ・市バス 11.28,93番で

   「嵐山天龍寺前」下車前

 ・京都バス 61,72,83番で

   「京福嵐山駅前」下車前

 

新緑の天龍寺曹源池庭園や紫陽花などの四季折々の花が楽しめる百花苑については、以下のブログでご紹介しています。↓

www.yomurashamrock.me

 

本日のスタートは、京福電鉄「嵐山駅」です。

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平日の朝9時頃だったため、緊急事態宣言は解除されていましたが、まだ人影はまばらでした。

嵐山駅の改札を出ると、嵐山のメインストリート「長辻通」です。この通りを北(右)へ向かいます。

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通りに面した木々がほんのり紅葉しています。このまま北へ向かいます。

 

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天龍寺の入口です。紅葉は「色づき始め」と掲示されています。こちらからでも入れますが、更に長辻通を北へ向かいます。

 

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総門です。今回はこちらの門から入って行きます。

 

天龍寺とは

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霊亀山と号する臨済宗天龍寺派大本山で、釈迦如来像を本尊とします。平成6年  (1994年)に世界文化遺産に認定登録されました。

 足利尊氏後醍醐天皇の菩提を弔うため、暦応二年(1339)、夢窓礎石を開山に迎え創建した寺院で、至徳3年(1386)には、京都五山の第一位となりました。しかし、度重なる火災により堂宇は焼失し、現在の諸堂の多くは明治以降に再建されたものです。

 

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天龍寺の山内地図です。境内にはたくさんの塔頭寺院が並びます。

 

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参道を進んでいきます。写真奥に見えているのは中門です。

 

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中門です。京都府指定有形文化財で、慶長年間(1596年~1615年)に建立されたと言われています。

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中門から入り、参道を進みます。目の前には嵐山が広がります。秋の青空と色づき始めた木々の赤や黄色、掃き清められた参道の玉砂利の白い色がそれぞれ引き立てあって、ここだけでも絵画のような美しさです。

 

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法堂です。禅寺の中心堂宇としては珍しい寄棟造単層の建物です。禁門の変蛤御門の変)で天龍寺の建築物の大半が焼失しましたが、なんとか残った塔頭・雲居庵の禅堂を移築し、明治33年(1900)に法堂兼仏殿としたものです。

正面須弥壇には釈迦三尊像を安置し、天井には鏡天井で鈴木松年により明治32年(1899)に描かれた雲に乗る龍の絵がありましたが、平成9年(1997)に法堂移築100年・夢想国師650年遠諱記念事業として加山又造画伯により新しく雲竜図が制作されました。

 

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明治32年(1899)建立の庫裏です。庫裏とは七堂伽藍の一つで台所兼寺務所の機能を持ちます。方丈や客殿と棟続きで、切妻造の屋根下の大きな三角形の壁を正面に見せています。この白壁を縦横い区切ったり、曲線の梁を用いたりした装飾性を出した特徴のある建物は、天龍寺の景観の象徴ともなっています。

 

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今回は庭園のみ拝観します。

庫裏の左手に今回の目的地、曹源池庭園の入口があります。

 

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こちらの入口から庭園へ入ります。

 

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庭園受付から入るとすぐに方丈に出ます。

 方丈とは禅宗様式柄の一つで、住職の居室です。方丈のご本尊は釈迦如来坐像I(重要文化財)です。平安時代後期の作とされ、天龍寺が受けた八度の火災のいずれにも罹災せず助けられた仏像で、天龍寺に祀られる仏像の中で最も古いものとなります。

方丈の東は中門に対し、西は曹源池に面しています。東側が正面で曹源池側が裏となります。

方丈の東面を通り過ぎ、方丈の裏手(西面)に回ると曹源池庭園に出ます。

 

曹源池庭園

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曹源池庭園に出ました。色づき始めた紅葉と常緑樹の緑が池にも映り込み、神秘的な美しさです。

 

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方丈裏手の前にベンチが並べてあり、座ってゆっくり庭園を鑑賞することが出来ます。

 

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方丈の前を通り過ぎ、さきほどと反対側からの眺めです。嵐山や庭園西に位置する亀山を取り込んだ借景式庭園で、まさに周囲の自然と一体化した壮麗な美しさです。

 

曹源池庭園は、約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめており、わが国最初の史跡・特別名勝に指定されました。中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園です。

方丈からみた曹源池中央正面には2枚の巨岩を立て龍門の滝とします。龍門の滝とは中国の登龍門の故事になぞらえたもので、鯉魚石を配するが、通常の鯉魚石が滝の下に置かれているのに対し、この石は滝の流れの横に置かれており、龍と化す途中の姿を現す珍しい姿をしていると言われています。

曹源池の名称は国師が池の泥をあげたとき池中から「曹源一滴」と記した石碑が現れたところから名付けられたそうです。

曹源池から更に北へ、百花苑の方へ向かいます。

途中、可愛らしい秋の花々が目を楽しませてくれます。

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紫式部コムラサキシキブ)

 

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笹竜胆(ササリンドウ)

 

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艶蕗(ツワブキ

 

百花苑

更に北へ進むと百花苑です。

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秋冥菊(シュウメイギク

 

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紅葉しているのはまだ一部の木でしたが、庭園内の苔の緑とのコントラストが美しかったです。

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大文字草(ダイモンジソウ)と落ち葉とのコラボレーションも趣きがあります。

 

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百花苑をぐるっと回って、また曹源池の前に戻って来ました。

日光の加減で、水面が鏡のように木々と空を映して、えも言われぬ美しさです。本日一番のベストショットが撮れました!

 

天龍寺京都市内の一番西に位置し、曹源池庭園が東側に広く開けているので、一番早く朝日が当たり、早朝が最も美しいそうです。今回私が訪ねたのは9時過ぎでしたが、次回はもっと早く訪ねてみたいです。

 

例年紅葉の見ごろは11月中旬から12月初旬となっていますので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

嵯峨嵐山周辺には他にもおすすめスポットがたくさんあります。

 

渡月橋の西にある日本画の美術館二館↓

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嵐山の断崖に建つ絶景寺院 大悲閣千光寺↓

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天龍寺の西にある絶景スポット亀山公園↓

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小倉山のふもとの日本で唯一の髪の神社 御髪神社

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奥嵯峨の竹林に佇む祇王寺

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