観光名所嵐山からほど近い奥嵯峨に、紅葉の名所として有名な祇王寺があります。すぐ近くの二尊院と並んで、紅葉の美しさは京都でも有数ですが、実は秋の紅葉だけでなく、他の季節にも息を飲むほどの神秘的な美しさがあります。
紅葉にはまだかなり早い10月初旬、そんな祇王寺の魅力を探りに訪ねてみました。
祇王寺の場所
祇王寺の行き方
・電車で
①JR嵯峨野線
「嵯峨嵐山駅」下車 徒歩25分
「嵐山駅」下車 徒歩25分
・市バスで
①四条河原町から
市バス11番(山越中町行)乗車(約50分)
「嵯峨小学校前」下車 徒歩17分
市バス91番(大覚寺行)乗車(約45分)
「嵯峨釈迦堂前」下車 徒歩15分
③阪急嵐山駅から
市バス28番(大覚寺行)乗車(約10分)
「嵯峨釈迦堂前」下車 徒歩15分
今回のスタートはJR嵯峨嵐山駅です。
改札口を出て、北口(右手)へ向かいます。
コンビニの前を通って階段を降ります。
北口から西側(左)へ出ます。
このゲートを出て北(右)へ向かいます。
ゲートを出た所です。北(前方)へ向かいます。
突き当りを西(左)へ曲がります。
住宅街の間の道を200mほど西へ向かいます。
ファミリーマートの角を北(右)へ曲がります。
この道をまっすぐ北へ向かいます。
突き当りは丸太町通です。
丸太町通の信号を北へ渡り、西(左)へ向かいます。
丸太町通を120mほど西へ向かうと交差点があります。信号を渡りそのまま西へ向かいます。
この日は嵯峨小学校のグラウンドを借りて、近所の嵯峨幼稚園の運動会が行われていました。感染防止のため、学年毎に入れ替え制で行われていたようで、校門付近は学校へ入る幼児と家族と、競技が終わって帰宅する幼児と家族でごった返していました。
長かった緊急事態宣言が明けて、運動会が行えた嬉しさが、子どもたちや保護者の表情から感じられた気がしました。秋晴れで良かったですね。
嵯峨小学校の前を西へ進むと信号があるので、このまま西へ渡ります。
60mほど進むと道が二手に分かれています。左へ進みます。
このまま右側の市営住宅の前の道を進んでもいいのですが、左に曲がって竹林沿いの道を更に西へ進みます。
竹林沿いの道です。向こうから人力車が来ます。緊急事態宣言中は観光客も少なく、人力車の車夫の方たちも暇そうでしたが、今日は何台もお客を乗せている方とすれ違いました。車夫の方も嬉しそうに生き生きと案内されていました。
右手に観光案内の案内板があります。祇王寺へもこのまま西へ進みます。
道が三方に分かれています。案内板に従って、真ん中の道を北へ進みます。
児童公園の横の道を北へ進みます。
左前方に「嵯峨野めぐり」の案内板が出ています。案内板に従って西(左)へ曲がります。
紅葉はまだわずかですが、ススキが生えていて、ほんのり秋の気配です。
100mほど進むと右手の空き地の向こうに落柿舎が。この辺りは歴史的風土保存地区なのでしょうか。電柱も無く、一瞬、江戸時代にタイムスリップしたようなのどかな風景が広がります。
更に進むと案内板が。祇王寺へは北(右)へ曲がります。
60mほど進むと道の左手に雑貨店があります。
ちょっと寄り道してこの店の前を東(右)へ曲がります。
嵯峨天皇皇女有智子内親王墓があります。この辺りは皇室関係のお墓があちこちにあります。
落柿舎です。松尾芭蕉の弟子 向井去来の別荘として使用されていた庵です。「落柿舎」という名の由来は、庵の周囲の柿が一夜にしてすべて落ちてしまったことによります。芭蕉も3度訪れ滞在し、「嵯峨日記」を記した場所としても知られています。現在も庵には柿の木が何本もあります。
さて、元の道に戻って北へ向かいます。
案内板があります。祇王寺は出ていませんが、二尊院の近くなので二尊院を目指します。
嵯峨落柿舎北公衆トイレです。トイレも和風で趣きがありますね。
更に100mほど北へ進むと二尊院に着きました。非常に立派な門構えです。
嵯峨野巡りの主要スポットの一つで、秋の紅葉の美しさは大変有名です。紅葉の時期は多くの観光客で賑わいますが、今日はほとんど訪れる人はいませんでした。
二尊院を後にして、更に北へ進み、突き当りを左へ曲がります。
道なりに右へ曲がります。結構な坂道で息が上がります。
更に坂道を上り道なりに左へ曲がります。
坂道の先に小倉山が見えて来ました。更に坂を上ります。
小さく「祇王寺」と書かれた木の案内板がありました。もうすぐでしょうか。
案内板に従ってまっすぐ進みます。
坂道はまだ続きます。
右手には「檀林寺」の案内板があります。さらに坂道を登って行きます。
坂の途中、檀林寺の前あたりに、なぜか「祇王寺←→大覚寺 歩きマップ」という地図がありました。嵯峨、嵐山周辺にはたくさんの寺院がありますが、なぜこの二つの寺院を一緒に巡るのでしょうか?
急な坂を上り切った先に祇王寺がありました。竹林と青紅葉に囲まれたつつましやかな趣きある入口です。
祇王寺とは
祇王寺は往生院祇王寺と号する真言宗の寺院です。寺伝によれば、この地は平安時代に開創し、後に祇王寺と呼ばれるようになったそうです。
平家物語によれば、祇王は平清盛に寵愛された白拍子でしたが、若い仏御前の出現により清盛の心が離れてしまったので、母刀自(とじ)、妹祇女と共に出家し、当地に移り住みました。後に「いつかわが身も同じ運命」と悟った仏御前も旧怨を捨てた祇王母子に加わり、4人で念仏三昧の余生を送ったと伝えられています。
現在の本堂は、明治28年(1895)に再建されたもので、堂内には、本尊大日如来像をはじめ、平清盛と祇王ら四人の尼僧像を安置しています。
さっそく祇王寺に入って行きましょう。
こじんまりとした茅葺の門も苔むしていて、何とも趣きがあります。
ここから先は次回へ続きます。
嵯峨嵐山駅から徒歩25分は結構な距離ですが、道中には落柿舎周辺ののどかな田園風景や竹林、嵯峨野らしい閑静な住宅街やお土産物屋さんなどもあり、飽きることはありません。坂道を登ることもありますので、歩きやすい服装や靴でお越しください。
嵯峨嵐山周辺は他にもお散歩スポットがたくさんあります。
渡月橋の西にある穴場スポット亀山公園↓
亀山公園の向かいにある絶景寺院 大悲閣千光寺↓
亀山公園の近くの日本画の美術館 福田美術館↓
福田美術館の近くの、百人一首や日本画の美術館 嵯峨嵐山文華館↓
日本で唯一の髪の神社 御髪神社↓