京都おすすめ散歩道

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車折神社 ~桜色に染まる開運神社

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三月も下旬になり、京都でも各地で桜の開花が伝えられていますが、一部を除き満開まではもう少しかかりそう…でも今日は快晴でじっとしていられない!

そんな私が思い出したのが、ここ車折神社です。昨年嵐山の桜が満開の時に、ついでに見に行ったのですが、すでにかなり散っていて残念だったのです。

昨年のリベンジを果たすべく、勇んで訪れた車折神社の艶やかな景色をご覧ください。

 

車折神社はこのブログでも何度かご紹介していますが、小さいながら見どころ満載の興味深い神社です↓

 

 

車折神社の場所

goo.gl

 

 

車折神社の行き方

京福電鉄嵐山本線嵐電)「車折神社駅」下車すぐ

・JR嵯峨野線山陰本線)「嵯峨嵐山駅」下車 徒歩約10分

阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」下車 徒歩約15分

京都市営バス車折神社前」下車 徒歩3分

・京都バス「車折神社前(嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学前)」下車 徒歩3分

 

 

今回のスタートは京福電鉄車折神社駅」です。

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車折神社駅を降りると、もう線路の南側が車折神社です。

 

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こちらの鳥居は駅からはすぐですが、裏参道になります。表参道は三条通側になります。

 

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さっそく満開の桜がお出迎えです。


車折神社とは

車折神社」の社名は、後嵯峨天皇が嵐山に遊行された際に、社前で牛車の轅(ながえ)が折れ、動かなくなったことから、ご神威を畏れ、門前右側の石を「車折石」(くるまざきいし)と呼んで「正一位車折大明神」の神号を贈られたことに由来するそうです。そのため、車折神社では「石」に対する信仰が篤く、「清めの社」や、神主がお祓いをした石が入ったお守り「祈念神石(きねんしんせき)」は古来より信仰を集めています。

車折神社のご祭神は清原頼業で、彼は学問で有名は広澄流清原氏の出で、自身も平安時代後期の著名な漢学者・儒学者だったそうです。

彼の学徳により学業成就や試験合格はもとより、特に「約束を違えないこと」をお守りくださる霊験あらたかな神様だそうです。そのため商売繫盛、金運向上、家内安全、良縁成就など様々なご利益があり、全国からお参りする人が絶えないのだそうです。

車折神社というと芸能の神さまとして有名ですが、それは境内に芸能神社があるためです。かつて撮影所が集まっていた場所柄、玉垣に映画俳優や歌手、伝統芸能のさかんな京都らしく日本舞踊家などの名も多く掲げられています。

 

清めの社

清めの社のご神力(パワー)により、車折神社の境内全体は「悪運・悪因縁の浄化」「災厄消除」のご神力が充満しており、全国から厄除け、八方除けのご祈祷を受けに来られるそうです。

 

さて、本殿をお参りしましょう。

本殿前の大きな桜の木はまだつぼみでした。

 

 

境内を染める満開の桜

本殿を参拝した後、参道東側にひときわ立派な桜の木が。「渓仙桜(けいせんざくら)」という立て看板が立っています。この桜は画家 富岡渓仙が車折神社に奉納したものです。富岡渓仙は富岡鉄斎(同社の元宮司で近代日本画の巨匠)の日本美術院の同人で鉄斎に私淑(師と仰ぐ人と直接会って指導を受けたわけではないが、その人が著した著作などを通して学ぶこと)したそうです。

 

角度を変えて渓仙桜を南側の下の方から撮影。大きく広げた枝に雪のように白い花が青空に映え、本当にも見事です。参拝者もみな夢中でシャッターを切っていました。

 

風にそよぐ姿もまた幽玄の美しさです。

 

玉垣と桜のコラボも艶やかで京都らしい風情を感じます。

 

奉納された酒樽の棚と玉垣の朱色、桜のピンク、青空と白い雲!

 

愛宕社の脇の桜も満開でした。

ピンクの花とグリーンの葉の色が可愛らしい雰囲気です。

芸能神社

芸能神社はその名の通り芸能にご利益がある社で「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」という女性の神様がまつられています。

日本神話によると、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れてしまい、この世が真っ暗になった時、岩戸の前で舞を演じたのが天宇受売命で、その舞に惹かれた天照大神が岩戸から出てこられ、この世に光が戻ったといわれています。このことから、天宇受売命は芸能の祖神といわれており、芸の上達を願う人たちが訪れるようになったそうです。

境内には参拝した芸能人の名前が記された「玉垣(たまがき)」が」あり、2000枚以上も奉納されているそうです。

玉垣に記された芸能人の名前をたどっていくだけでも、なかなか楽しめます。ジャニーズのメンバーなどお目当ての芸能人の名前を探して写真を撮っているファンの方の姿もよく見かけられます。

 

清少納言

車折神社のご祭神 清原頼業公と同族の清少納言は、その生没年、墓所等が定かでないので、清原氏ゆかりの当社に祠を築きその御霊を祀ることにされたそうです。

画像:車折神社公式サイトより

言わずと知れた平安時代の女流作家清少納言にあやかり、才色兼備のお守りも当社で授けていただけます。

 

帰り際にもう一度ご本殿横を通ったら、鮮やかな桜色の狩衣姿の女性の神主さんを発見!お宮参りのご家族のご祈祷をされていたようです。神主さんの装束の色も、儀式や神主さんの階級によって細かく決まっているそうです。調べてみると、普段のお祭り(お宮参りもこれにあたるのではないでしょうか)では、特に定められた色は無いそうです。そのため、今回の狩衣の色も季節に合わせたのでは無いかと想像しています。

それにしても、つややかな桜色の狩衣を着て颯爽と歩く神主さんの爽やかで美しかったこと!車折神社で咲き誇る桜とともに、ずっと思い出すことでしょう。

 

 

こちらが三条通側からの表参道です。朱色の鳥居とずらりと並んだ玉垣に桜が華やぎを添えています。

車折神社はこじんまりとしていながらも、様々なご利益のある摂社末社が軒を連ね、いつ訪れても気持ちがリフレッシュできる神社です。嵐山から徒歩15分、ほどよい距離感でお散歩にもお勧めですので、ぜひ一度訪れてみてください。強力な開運パワーもいただけるかもしれませんよ。



 

車折神社についてはこちらのブログでもご紹介しています↓

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