阪急嵐山線で嵐山駅から一駅、松尾大社駅から徒歩10分ほどのところにある梅宮大社。神苑という名の池泉式庭園は広さ10,000㎡、梅宮の名の通り梅が60種600本、そのほかにも池にはアヤメやカキツバタ、ハナショウブ、スイレンのほか、アジサイやツバキ、キリシマツツジなどたくさんの花木が植えられ、1年を通じて季節の花が参拝者の目を楽しませてくれます。春に訪れた時にみつけたアジサイが、そろそろ見ごろと思い6月初旬に訪ねてみました。
梅宮大社の場所
梅宮大社の行き方
電車で
バスで
梅宮大社への行き方は以下のブログで詳しくご紹介しています。↓
梅宮大社の概要や東神苑については以下のブログで詳しくご紹介しています。↓
梅宮大社の神苑は本殿の東、北、西の周囲三方を囲むように配されていますが、東神苑は江戸時代には現在の半分ほどの広さでした。明治から大正にかけて拡張され、さらに昭和40年代後半に池の改修とともに北神苑や西神苑の整備が行われ、現在の姿になりました。
池中亭(芦のまろや)
咲邪池の中島には、江戸時代末期の嘉永4年(1851)に建てられた池中亭(ちちゅうてい)があります。百人一首で源経信に詠まれた「夕(ゆふ)されば 門田(かどた)の稲葉(いなば)おとづれて 芦(あし)のまろやに秋風ぞ吹く」と読まれた「芦のまろや」が、この池中亭だそうです。この茶室の風雅な茅葺屋根の形が、往時の芦のまろやの姿を今に伝えています。池中亭を囲む池の周りにハナショウブが群生していて、ひなびた庵に華やぎを添えています。
池中亭へ入る入口の傍に、百人一首の大納言 源経信の歌碑があります。
さて、池の周囲をぐるりと回り、これから北神苑へ向かいます。
アジサイの博物館
このように、庭園の順路の両側に100mほどアジサイがずっと並んでいます。
アジサイの名前を書いた札などが無いので名前がわからないのですが、本当に種類が多く、まるでアジサイの博物館のようです。
北神苑の勾玉池
池中亭から100mほど北西へ向かうと、脇道があり、その先が開けています。
勾玉池です。ハナショウブが満開でした。こちらは勾玉池のしっぽ(?)の部分から見たところです。
他の角度からも見てみました。勾玉池の頭(?)の方です。スイレンも咲いていました。全体を俯瞰する場所が無いのが残念です。
勾玉池を過ぎて、更に西へ進みます。
ハート型のアジサイを探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
これが一番ハート型に近いかな?
このアジサイは葉の形が変わっていますね。柏の葉のような形なので「カシワバアジサイ」というそうです。
勾玉池の向こう側にも小道があり、こちらもずらっとアジサイが並んでいました。
西神苑の梅苑に咲くアジサイ
更に進むと梅苑になりますが、こちらにもアジサイが沢山植わっています。
梅苑のもっと奥へ行くと…
梅の実がいくつか落ちていました。
梅宮大社の公式サイトによると、梅苑で採れた梅の実を、昔ながらの製法で手作りした梅干しを同社で販売しているそうです。時期的に梅宮大社の梅も収穫した後だと思われます。熟して落ちた梅の実は、ほのかに甘い芳香を漂わせていました。
神苑をぐるっと一周して、社務所の横に戻って来ると、また猫に出会いました。近くでカメラを向けると警戒するので、少し離れた場所から写真を撮らせてもらいました。
梅宮大社のアジサイの多種多様さは圧巻でした。しかも、土の栄養がよほど良いのか、どのアジサイものびのびと育ち、色も冴え冴えとしていました。「こんなにも多様なアジサイをどうにか記録に残したい」と一つ一つ撮っていたら、どの写真も同じようなアングルになってしまいました。アジサイは雨に濡れた時が一番美しいと思っていましたが、今年は梅雨が異常に短く、アジサイの写真はいつも晴れた日のものです。それでも、まぶしい木漏れ日の下のアジサイもまた趣き深いものですね。そんな新しい発見をさせてもらえた今年の梅雨のお散歩でした。
梅宮大社は京都市の西の端にあり、交通の便もあまりよくありませんが、徒歩圏内には松尾大社もあり、一緒に参拝することが出来ます。観光地化されていない分、じっくりと散策を楽しめますので、機会があれば是非足をお運びください。
松尾大社への行き方や詳しい情報は以下でご紹介しています。↓