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KYOTO GRAPHIE 京都国際写真祭2023 ①Coco Capitan

KYOTO GRAPHIE 京都国際写真祭は、日本および海外の重要作品や貴重な写真コレクションを、趣のある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展開した 京都ならではの特徴ある写真祭。

第11回目を数えるKYOTO GRAPHIE 2023のテーマは「BORDER(境界線)」。ここ数年のコロナ禍で、世界中がこのBORDERを意識したのではないでしょうか。

さまざまな会場で行われているKYOTO GRAPIE 2023の展示の中から、祇園周辺の2つの展示をご紹介します。今回はそのうちの一つ目です。

(KYOTO GRAPHIE 2023は既に会期を終了しています。2023年4月15日~5月14日まで)

 

 

KYOTO GRAPHIE  京都国際写真祭とは

世界屈指の文化芸術都市・京都を舞台に開催する、日本では数少ない国際的な写真祭です。国内外の気鋭の写真家による展覧会を中心に、子どもから大人、アマチュアからプロ写真家までを対象とする様々なイベントや教育プログラムを開催。写真を通して建築や歴史など関連分野にも造詣を深めることができるよう毎年一つのテーマのもと、作品と会場の魅力を多彩な空間演出により表現しています。

 

2023年のテーマはBORDER(境界線)

写真:パンフレットより

「あらゆる生命体はさまざまな《BORDER=境界線》を持ちながら生きている。その境界線が個々の存在を形成しているともいえる。そしてそのほとんどは不可視なBORDERであり、それぞれが日々その境界線を守り・壊し・狭め・広げながら無常に生きている。あなたには自分のBORDERが見えているだろうか。KYOTOGRAPHIE 2023では、そのBORDERを少しだけ可視化してみたい。その境界線は、自分で作ったものなのか、他者によって作られたものなのか。それは守るべきものなのか、超えるべきものなのか。もしかしたら、自分の「思い」によって変えられるものなのかもしれない。2023年、KYOTOGRAPHIEでこの《BORDER=境界線》を巡る旅に出よう。」

(KYOTO GRAPHIE 2023公式サイトより)

 

コロナ禍により、世界中の人がBORDERを強く意識したこの数年。そしてコロナ禍が少し落ち着き、日常が戻りつつある2023年に、このBORDERに思いを馳せながら、今回の展示を鑑賞してみたいと思います。

 

 

今回紹介するのはCoco Capitan(ココ・カピタン)  at ASPHODELです。

goo.gl

 

 

今回のスタートは、阪急京都河原町駅 東改札口です。

 

改札を出たら、そのまま1番出口へ向かいます。

 

突き当りを左へ曲がります。

 

階段を上ります。

 

一番出口の木屋町通北側に出ました。目の前が木屋町通です。木屋町通を東(左)へ向かいます。

 

木屋町通を東へ向いたところです。木屋町通を60mほど進みます。

 

四条大橋です。そのまま東へ進みます。

 

四条大橋を渡り切り、川端通の信号を渡ります。

 

信号を渡ったら、北(左)へ向かいます。

 

井筒八つ橋本舗の前を東(右)へ曲がります。

 

井筒八つ橋の前の道を東へ向いたところです。この道を突き当りまで進みます。

 

突き当りに鴨東ビルがあります。

 

鴨東ビル一階の「珈琲ショップ ナカタ二」の横の通路を東へ抜けます。

 

鴨東ビルを通り抜けました。この道を北(左)へ向かいます。

 

北へ向いたところです。この道を進みます。

 

40mほど進むと右手にCoco Capitanの展示会場の一つASPHODELがあります。モダンな建物に紺色ののれんがかかっていることで、周囲の古びたビルとも馴染んでいます。

のれんにデザインされた「Ookini」の白抜きの文字は、今回の展示タイトルです。カピタンが撮影協力者に向けて「おおきに!」と感謝の気持ちを伝えていたことに由来するとか。カピタンは「世界的に有名な京都という都市で、変わりゆく若者の一瞬をとらえたい」と話したそうです。

 

Coco Capitan at ASPHODEL

スペイン出身のココ・カピタンは、2022年10月から12月まで京都に滞在し、フィルムカメラを携えて自転車で撮影に向かい、様々なティーンエイジャーを撮影しました。被写体は狂言師の息子、禅僧を目指す学生、舞妓など日常生活に伝統文化が深く根付いている人々から、鴨川沿いで偶然出会った大学生や高校生など多岐にわたります。

 

一階はスケートボードを練習していた若者たちなどの写真。

 

二階は狂言師の息子や舞妓、禅僧を目指す学生などの写真。

 

 

写真:公式サイトより

 

写真:公式サイトより

 

子どもと大人の境界(BORDER)にいるティーンエイジャーたちの写真を見ているうちに、自分や自分の子どもたちがこの年頃だった時期の、自分と他人とのBORDERを意識し、自分のBORDERがなかなか超えられないけれど超えたい、そんな秘めた情熱と素朴さを思い出しました。ティーンエイジャーたちを温かい目線で撮影したカピタンの姿勢にとても共感できた展示でした。

 

次回は、Joana Chomali(ジョアナ・シュマリ) at RYOSOKUIN(両足院)をご紹介します。