京都おすすめ散歩道

定番から穴場まで京都のお散歩コースを地元民の視点からご紹介

原谷苑 ~空一面を桜が覆う百花繚乱の苑

京都市西北部の山の上にある原谷苑は知る人ぞ知る桜の名所です。京都市中心部よりだいぶ遅い時期に見ごろを迎え、いつも気になりながらタイミングが遭わず訪れずじまいでした。念願かなって足を運ぶことが出来た原谷苑の夢のように美しい様を是非ご紹介したいと思います。

 

(2023年4月3日訪問)

 

 

原谷苑の場所

goo.gl

 

原谷苑の行き方

シャトルバスで(おすすめ!)

 わら天神前の鳥居前から無料のシャトルバスが出ています。

 シャトルバスの実施時期や運行時間は原谷苑の公式サイトからご確認ください。

 2023年は9:00以降20分間隔ぐらいで3台のバスが運行しており、乗車時間は15分程です。

 

   ★わら天神への行き方

  ・JR京都駅より市バス50、急行101、205で約40分「わら天神」下車すぐ

         JRバス高雄京北線で約30分「わら天神」下車すぐ

  ・京阪三条駅より市バス15系統で約30分「わら天神」下車すぐ

  ・阪急西院駅より市バス205系統で約16分「わら天神」下車すぐ

  ・地下鉄北大路駅より市バス204、205系統で約15分「わら天神」下車すぐ

 

わら天神前から1時間に一本程度、市バスも出ていますが、地元の方の足になっており、非常に混みあうそうですので、シャトルバスをお勧めします。

 

今回のスタートはわら天神前から出発するシャトルバスです。

わら天神の写真を撮り忘れたので、雪の日に金閣寺を訪問した際に撮影した雪景色のわら天神の写真です(笑)この鳥居の前あたりにシャトルバスの係の方が立っておられます。

 

行きのバスの写真も撮り忘れていたので、これは帰りに乗ったバスの写真です。他の色のバスもありました。「原谷苑 無料シャトルバス」の表示があります。

私が訪問した日は平日でしたが、原谷苑の桜が満開の頃だったので、わら天神前にもすでに沢山の人の列がありました。定員は約28名で、乗り切れなかったら次のバスを待ちます。私は3台分ぐらい待ちました。乗車時間は15分ほどです。

 

原谷苑に到着です。もう帰りのバスを待つ人の列がありました。

 

バス乗り場の横には駐車場があります。事前予約が必要なようですが、詳細は公式サイトをご確認ください。

 

シャトルバスから降りるとすぐ西門から入場できます。11:30に入場したので、すでにお客さんでいっぱいでした。

 

入苑料は変動制で、1000円~(現金のみ)。この日は恐らく最高額の1500円でした。入苑料が高いということは、桜が一番良い状態だということなので、高くても値打ちありますよ!

 

原谷苑とは

原谷苑は金閣寺から北西の山間、原谷にある桜の名所で、北山杉などの木材を取り扱う村岩農園所有の桜苑です。例年 4月上旬から下旬まで(2023年は3月25日から)と、紅葉の時期の11月下旬~12月上旬に一般公開されます。およそ4000坪もの広大な敷地に、さくら20数種類400本以上があります。春には、まず紅しだれ桜が咲き出し、薄墨桜、染井吉野、メインの八重紅しだれ桜、黄桜、緑桜、菊桜、郷桜などが4月下旬まで順次咲き続けます。桜だけでなくツツジシャクナゲなどの花も咲く、知る人ぞ知るお花見の穴場スポットです。

原谷はもともとゴミ捨て場で養分の少ない国有の土地を、戦後、満州からの引き上げ者が開拓を託されたそうですが、あまりに辺境な土地で開拓の成果も上がらないまま逃げ出された方も多かったとか。そんな土地を原谷苑の2代目当主が譲り受け、果樹や野菜、サツマイモ、花木など様々な植物を植えた中で、最初は桜の数種類だけが順調に育ったそうです。当初は親戚・友人等の身内だけで花見を楽しんでおられましたが、そのうちに人づてに評判が広がり、桜や紅葉の時期だけ一般公開するようになったということです。

 

早速中へ入って行きましょう。

苑内は、桜だけでなく、様々な種類の花が咲き誇り、まるで花の洪水のようです!

 

 

シダレザクラと言えば、円山公園のものも大きくて立派ですが、原谷苑のシダレザクラは空一面を覆うほど背も高く自由に伸びている感じ。野性味があり非常に生命力の強さを感じました。

原谷苑の2代目当主がこの地に様々な種類の植物を植えたものの、桜の数種類だけが順調に育ったということで、桜がこの土地に合っていたのかもしれませんね。その後、更に土を入れ替えるなど様々な工夫を重ね、今では紅葉や沢山の種類の花木も美しく咲き誇る庭になりました。

 

沢山の花が彩る苑内

原谷苑で見られる花木の写真が掲示されていました。

 

ヒガンザクラとレンギョウツツジの仲間でしょうか。三種類の花の鮮やかな競演です。

 

ボケの花も濃い赤とピンク色が鮮やかです。左の桜は御衣黄です。

 

ユキヤナギもあちこちで見られました。

 

レンギョウも大きくて迫力があります。

 

しだれ桜ならぬしだれ桃

 

金子ゲンカイ(ツツジ

 

ヤマブキも一つ一つの花が大きいです。

 

釣鐘型の小さな花が可愛いアセビ

 

利休梅(リキュウバイ)

 

4000坪の苑内は起伏に富み、とにかく花、花、花で地図を見ていても、どこを歩いているのかわからなくなるほどです。

 

 

 

 

原谷苑の美しさは噂には聞いていたのですが、今まで訪れる機会がありませんでした。今回スイスから里帰りした旧友と一緒に原谷苑を訪れ、まるで桜の洪水のような満開の桜を堪能することが出来、本当にラッキーでした。帰りもシャトルバスを利用してわら天神前で降りました。

 

わら天神周辺のカフェでランチをいただいてから、北野天満宮も参拝してきました。こちらも本殿裏や梅苑付近の桜がまだ少し咲いていました。

 

原谷苑は京都人でも訪れたことのある人はそんなに多くは無いと思います。京都市内の中心部より山側で気温が低い分、桜も遅い時期まで楽しめます。わら天神だけでなく金閣寺平野神社北野天満宮も徒歩圏内の絶好のお散歩コースですので、機会があれば是非足をお運びください。

 

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