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錦秋の嵯峨嵐山めぐり ②常寂光寺

嵯峨嵐山周辺は毎年テレビなどで特集が組まれるほどの紅葉の名所です。天龍寺渡月橋周辺の紅葉が美しいのはもちろんですが、今回はそこから徒歩15分ほどにある紅葉の名所をいくつかご紹介します。

今回は山の上の境内から嵯峨野を一望できる紅葉の名所、常寂光寺です。

 

 

常寂光寺の場所

goo.gl

 

常寂光寺の行き方

電車で

 ・JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅」から徒歩約15分

 ・京福電鉄嵐山線「嵐山駅」から徒歩約13分

 ・阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」から徒歩約24分

 

バスで

 ・京都市バス 11,28,93系統「嵯峨小学校前」下車 徒歩約8分 

 ・京都バス 62,67,72,92、94系統「嵯峨小学校前」下車 徒歩約8分

 

今回のスタートは清凉寺の近くにある宝筐院です。

宝筐院については前回のブログで詳しくご紹介しました。

 

宝筐院は清凉寺の西にある小さな寺院ですが、知る人ぞ知る紅葉の名所です。

写真左が宝筐院、右側の木が繁っているのが清凉寺です。どちらも渡月橋あたりから徒歩15分ほどです。

宝筐院の前の道を北へ進みます。

 

100m程進み、突き当りを西(左)へ曲がります。

 

西を向いたところです。正面に見えているのが、百人一首にも歌われている小倉山です。この道を西へ進みます。

 

200mほど進むと分かれ道があるので南(左)へ曲がります。

 

南へ曲がったところです。住宅街の道を南へ進みます。

 

大きな住宅が立ち並ぶ住宅街です。道なりに斜め右へ進みます。

 

道が3つに分かれています。石畳の道を西(右)へ曲がります。

 

西へ向いたところです。この道を西へ進みます。

 

行く先にのどかな田園風景が広がってきました。

 

石畳のところから60m程進むと、右手に「落柿舎」があります。

落柿舎は松尾芭蕉の弟子 向井去来の別荘として使用されていた庵です。「落柿舎」という名の由来は、庵の周囲の柿が一夜にしてすべて落ちてしまったことによります。芭蕉も3度訪れ滞在し、「嵯峨日記」を記した場所としても知られています。

 

現在も庵には柿の木が何本もあります。

 

落柿舎の前の道です。向こうに見えているのが小倉山です。

 

落柿舎の前の道を80mほど西へ進んだ突き当りに案内板があります。

 

案内板に従って南(左)へ曲がります。

 

南へ向いたところです。この道を60mほど進みます。

 

右手に案内板があります。案内板に従って西(右)へ曲がります。

 

西へ曲がったところです。ゆるやかな坂道を80mほど上がります。

 

突き当りが常寂光寺です。

 

常寂光寺とは

常寂光寺は、小倉百人一首で有名な小倉山の斜面にある日蓮宗の寺院です。慶長年間(1596~1614)に大本山本圀寺第16世日禎(にっしん)上人により隠棲の地として開創されました。仏教用語で理想郷を意味する常寂光土のような風情から常寂光寺と名付けられたそうです。境内からは嵯峨野を一望でき、境内の庭園には200本余りのカエデが植えられ、秋には全山が紅葉に包まれます。

 

さっそく中へ入って行きましょう。

仁王門

山門から紅葉に包まれた参道を上がっていくと仁王門があります。もと本圀寺客殿の南門として貞和年間(1345~49)に建立されたものを、元和二年(1616)に当山に移築され仁王門としました。境内建築物の中で最も古いものです。写真では分かりにくいですが、仁王門で茅葺屋根というのは珍しいそうです。仁王門像は運慶の作と伝えられ、目と足腰の病にご利益があるとされています。

 

病気平癒を祈願し、檀信徒からわらじを奉納され、門の脇にぶら下げられています。

 

仁王門から境内を見上げたところです。石段の周囲は苔に覆われ、紅葉と散紅葉、苔の緑が色鮮やかなハーモニーを奏でています。

この仁王門の北側に「時雨亭跡」とされる場所があります。藤原定家はここ小倉山に時雨亭という山荘を営み、ここで百人一首を編纂したので、「小倉百人一首」の名があるといいます。ただ、この時雨亭の場所は定かではなく、他にこの近くにある二尊院厭離庵にも時雨亭跡の候補地とされる場所があります。いづれにせよ、この小倉山を含む嵯峨野周辺は、平安時代以降、皇族や貴族が離宮・山荘を好んで営んだ景勝地でした。四季折々に美しい姿を見せるこの地は、本当に別荘や庵を構えるのにぴったりの場所であり、秀逸な和歌が多く詠まれたのも頷けます。

 

本堂

石段を上がり切ると本堂があります。慶長年間に小早川秀秋の助力を得て、桃山城客殿を移築して本堂としたものです。当時は本瓦葺の二層屋根でしたが、現在の平瓦葺きの屋根は昭和7年の大修理の時に改修されました。

 

本堂中庭の滝と周辺の石組みは江戸時代から変わらず、当寺の庭で最も古い時代の景観を保っているそうです。

 

本堂の横から更に山の斜面を登っていきます。

 

多宝塔

石段を登っていくと木々の間い多宝塔が見えて来ました。元和6年(1620)8月建立で、重要文化財に指定されています。

 

更に石段を登って、斜面の上から多宝塔を見たところです。紅葉に彩られた多宝塔とはるか向こうには嵯峨野の風景が広がっています。

 

この辺りが境内の一番高いところです。嵯峨野だけでなく京都市内が一望でき、遠く京都タワーまで見ることが出来ました。京都市内は高い建物が少ないので、高いところに上がると京都タワーが見え、方角の目印になります。

 

ここからまた斜面を下り、本堂の反対側へ下りて行きました。

紅葉の向こうにうっすらと多宝塔と京都市内が見えています。

 

鐘楼

本堂の反対側を回って降りて来ました。

鐘楼は寛永18年(1642)の建立ですが、梵鐘は第二次大戦中徴資に遭い、現在の梵鐘は昭和48年(1973)に新しく鋳造されたものです。毎日、正午と夕方五時に所定の数を撞くそうです。

 

鐘楼の更に奥の方にちょっとした休憩スペースがありましたが、前日の雨で濡れていて座れませんでした。この辺りの紅葉も見事です。

 

さきほどの休憩スペースを下から見上げたところです。

カエデの葉が赤、黄、緑のグラデーションになっています。

 

鐘楼を下から眺めたところです。何とも風情がありますね。

 

常寂光寺は今回初めて訪ねましたが、境内がこんなに山の上の方まであるとは知りませんでした。天龍寺などのように隙無く整えられた庭園ももちろん綺麗ですが、常寂光寺の庭園はとても自然な感じでした。(もちろんきちんと手入れされていると思いますが)沢山の石段を登るのはなかなか大変ではありますが、山上から眺める嵯峨野の風景はとても清々しく、古の人々が紅葉の名所として愛し、隠棲の地と定めたのも分かる気がしました。
先にご紹介した宝筐院はもちろん、すぐ近くには二尊院祇王寺などもあります。嵯峨嵐山にお越しの際には、是非足を伸ばしてみてください。

 

 

 

嵯峨嵐山周辺の見どころを以下でもご紹介しています。

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