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京都芸術センター ~山鉾町で育まれた現代アートスポット

京都でも一、二の賑わいを見せる四条烏丸から徒歩5分、祇園祭の時には山鉾が立ち並ぶ山鉾町にある京都芸術センターは、元明倫小学校の跡地にほぼそのままの姿を残して活用され、京都市における総合的な芸術振興を目的として開設されました。

レトロでノスタルジックな建物と最先端のアートが不思議とマッチした空間をご紹介します。

 

 

京都芸術センターの場所

goo.gl

 

京都芸術センターの行き方

電車で

 ・JR「京都駅」から、地下鉄烏丸線に乗り換え「四条駅」下車

   22、24番出口より徒歩5分。

 ・阪急京都線烏丸駅」下車 22、24番出口より徒歩5分。

 ・京阪本線三条駅」から地下鉄東西線に乗り換え「烏丸御池駅」下車

   4番出口より徒歩10分。

 

市バス(3,5,201、203、207系統など)

 ・「四条烏丸駅」下車、徒歩5分。

 

 

今回のスタートは阪急京都線烏丸駅」です。

西改札口から出て、北(右手)へ向かいます。

 

22番出口へ向かいます。

 

この地下通路を進みます。

 

突き当りを左へ進みます。

 

地下通路を進んだ突き当りに「LAQUE  SHIJO KARASUMA」の地下入口が見えます。この入口の左手へ進みます。

 

頭上の22番出口の案内板に従って左手の階段を上がります。

 

階段を上がると、烏丸通に出ます。四条烏丸の交差点を少し北に上がったあたりです。烏丸通沿いに北(左手)へ進みます。

 

烏丸通沿いを北へ向かいます。

 

一つ目の交差点(烏丸錦小路)に「京都芸術センター」の案内板があるので、この交差点を西(左)へ曲がります。

 

烏丸錦小路を西へ曲がったところです。錦小路通を西へ進みます。

錦小路通を130mほど進むと室町通に出るので、室町通を北(右)へ曲がります。

 

室町通を北へ曲がると20mほどで京都芸術センターに到着です。

 

京都芸術センターとは

京都芸術センターは、京都市、芸術家その他芸術活動に関する活動を行う人たちが連携し、京都市における芸術の総合的な振興を目指して2000年4月に、元明倫小学校の跡地に開設されました。多様な芸術に関する活動を支援し、芸術に関する情報を広く発信するとともに、芸術を通じた市民と芸術家等の交流を図ることを目的に様々な活動を行っています。

 

早速中へ入って行きましょう。

 

西館

入ってすぐ左手の建物です。淡いクリーム色のモダンな外観です。

 

入口の左右に嵌め込まれたステンドグラスの窓が綺麗ですね!

 

こちらの建物は西館 事務・管理棟で、京都市内の芸術活動に関するリーフレットなどがあるだけで、これ以上は入れませんでしたが、「明倫」と書かれた額が飾ってあるなど、元小学校のレトロな雰囲気が感じられました。

 

先ほどの建物から出て、もう少し奥へ進むと、ちょっとした庭園になっています。小学校らしく二宮金次郎の石像もありました。

 

南館

突き当りの南館の建物が京都芸術センターの展示などのコーナーの入口です。

 

入口右手に「明倫校百周年記念事業会」による「校名由来記」の銅板が掲示されていました。明倫小学校の名は、石門心学(江戸時代中期の思想家・石田梅岩を開祖とする倫理学の一派で、平民のための平易で実践的な道徳教育)の心学道場「明倫舎」を校舎にあてたことに由来します。

元明倫小学校は明治2年(1869)に開校した非常に歴史ある小学校。小学校の周辺は祇園祭の山鉾町で、古くから呉服問屋で栄え、釜師(茶釜を鋳る職人)や画家が多く暮らし、文化芸術への理解や、子どもたちへの教育にも熱心な町の人々によって大切に育まれた小学校でした。

昭和6年(1931)には大改築を経て現在の校舎となりました。当時では最先端の鉄骨建築です。京都市営繕課によるデザインで、赤みを帯びたクリーム色の外観と、スペイン風屋根瓦のオレンジ色、雨樋の緑青色が、温かみのある雰囲気を醸し出しています。

 

入口から入ると、玄関ホールのようになっていて、館内で行われている企画のプログラムマップが掲示されていました。

 

京都芸術センターは若手アーティストのグループ展の他、中堅アーティストの個展、海外アーティストを紹介する企画展など、一部を除き年間を通して無料で観覧出来ます。

私が訪ねた時は「伊東宣明 時は戻らない」という企画展が行われていました。

 

校舎の雰囲気を残した廊下から奥へ入って行きます。

 

入ってすぐ右手にあったのはレトロな教室の雰囲気を残したカフェでした。

 

こちらのカフェもすごく気になりますが、また後でお邪魔します。

 

廊下に古いオルガンがありました。木目調のボディに透かし彫りが入って、何とも味わい深い外観です。

 

カフェの奥には「情報コーナー&談話室」がありました。市内各地のアート情報のリーフレットなどが図書室の本棚のようなところに整然と並べてありました。

 

その奥は図書室。全国の展覧会のカタログ、伝統文化・芸能、ダンス、演劇についての書籍など幅広く所蔵し、この図書室で一部を公開し、閲覧が可能です。

 

廊下の突き当りにギャラリーがあり、「伊東宣明 時は戻らない」の展示の一部が公開されていました。広いホールのような部屋に大小二つのスクリーンがあり、それぞれに映像が流れていました。

 

レトロな階段を上がって二階へ向かいます。

 

階段を上がると北館への通路に出ます。

 

南館から北館へ

通路からグランドが見渡せます。

壁の上部にあった丸い時計も懐かしい感じですね。

 

北館への渡り廊下のアーチ型の入口もとても雰囲気があります。

 

渡り廊下の両側の窓の形も半円型でクラシックです。

 

北館

北館二階です。廊下も昔の小学校らしい風情ですね。

 

窓は上半分と下半分が分かれていて、紐で引っ張って上下出来るようでした。

 

北館二階は昔の教室をそのまま活用して、若手アーティストの制作室として貸し出されていました。廊下から制作風景を覗くことは出来ますが、撮影不可でした。

 

このスロープの壁のシックな色合いやスロープの傾斜に合わせて斜めに並んだ窓が、何とも言えないレトロな雰囲気で素敵でした。昭和初期に建てられたのに、荷運びや避難経路として活用できるスロープが設置されていたなんて、当時としては最先端だったのではないでしょうか。

 

スロープを降りると、倉庫(写真には写っていません)と手洗い場?低く設置された蛇口が小学校らしいですね。

 

一階に下りて来ました。右手に見えているのは南館です。

 

こちらは北館です。

北館一階の一番奥にギャラリースペースがあり、先ほどの「伊東宣明 時は戻らない」のもう一つの展示がありました。こちらも大きなスクリーンに映像が流されていましたが撮影不可でした。

 

北館と南館の間に駐輪スペースもありました。無料で停められます。

 

北館と南館の間に西館の一番東側の扉があります。扉の下の方には、沢山のボールの跡?グランドのテニスコートに面しているので、ここまでボールが飛んで当たっていたのかなあ?などと想像するのも楽しかったです。

 

前田珈琲 明倫店

再度南館一階に戻って来ました。

こちらのカフェは京都では老舗の前田珈琲の明倫店となっています。

教室を利用していますが、芸術センターらしく、ちょっと現代アートの展覧会のような雰囲気です。

前田珈琲 明倫店の公式サイトによると

『金氏鉄平(現代美術家)と家成俊勝(建築家)が協同し、この明倫店を舞台に現代アート作品tower(KITCHEN)をつくりました。アーティストと地域の方々。京都に幾多ある学校の学生同士と。双方がこの店でtower(KITCHEN)を前に、居心地の良さと刺激の両方を感じる。そしてこれをよすがに、ワークショップやプログラムの開催など、双方が繋がるような場づくりができたら。』

という考えから作られたそうです。

店内の真ん中に灰色の壁に囲まれた厨房と思われる場所があり、このような小さな窓がいくつか開いていて面白いです。

窓際の席は中庭が眺められて、いい雰囲気です。

 

壁の上部にはこれまた現代アートっぽい飾りが。眺めているだけで楽しくなります。

 

珈琲と黒ゴマのパフェを頂きました。黒ゴマの香ばしさが絶品のアイスと甘すぎない珈琲ゼリー、店内の装飾を彷彿とさせるカラフルなチョコなど一口ごとに色々な味に出会えて、ずっと食べ飽きない美味しさでした。

 

京都芸術センターは、レトロでモダンな美しい外観や元小学校をそのまま活用した懐かしい感じの内装、新進気鋭の芸術家の作品や制作風景を見ることも出来、前田珈琲のように店内がまるごと現代アートの作品のようなスペースもあり、かなりお得に芸術に親しむことが出来るスポットです。四条烏丸から徒歩5分ほどとアクセスも良く、観覧無料なので、ショッピングやカフェで休憩するついでに気軽にふらりと立ち寄れますので、機会があれば是非足をお運びください。

 

 

 

 

 

四条烏丸河原町界隈には他にもおすすめスポットが沢山あります。

 

都会の真ん中にある癒しスポット 六角堂↓

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